October 18, 2005
◆ 小泉靖国参拝
小泉さんの靖国参拝をテレビで見たが、正直なところ、何が悪い!と思った。
島田であれ隣のおじさんであれ、普通の人が靖国を参拝するとすれば、ああいう形になるというではないか。
もしこれが問題なら、小泉純一郎という一個の人間は、神社はもとより、お寺、教会、モスクなど、あらゆる宗教施設への参拝礼拝ができなくなる。これは一個の人間に対する基本的人権の侵害である。
論点1 私的宗教行事
小泉純一郎なる人物は日本国の内閣総理大臣の職にある者だという点。
仮説 内閣総理大臣在職中は一個の人間としての人格権を放棄し、あらゆる宗教上の行事を行ってはならない。よって、親が死んでも神式あるいは仏式のお葬式はできない。
荒唐無稽である。
論点2 神道という宗教
宗教の中で、神道だけは特別である。日本の要職にある者は神道を拝んではならない。
理由 日本が起こした戦争は、神道という一種の宗教らしいものが起こしたから。
さてな?神式の結婚式や葬式を代々継承している人たちも少なくないし、神式・神道を丸ごと否定するわけにも行くまいと思う。
憲法の保障する信教の自由。小泉さんにもそれが保障されている。
論点3 靖国神社の特色
日本の要職にある者は、靖国神社だけは参拝不可とする。
理由 A級戦犯が祭られているから。
さて? 本当に戦犯は悪いのか。戦勝国の行った東京裁判の有罪判決とは?どれほど尊重する必要があるのだろうか。戦勝国が良い国で敗戦国が悪いという判決をするに決まっているではないか。東條さんというのは極悪非道の人物だったのだろうか。あの時代の政治家としてはかえって凡庸な人物だった気がするが。
戦争犯罪人とは?案外戦勝国側に最大の犯罪人がいるかもしれないし。真珠湾が攻撃されるという情報を掴んでおきながら、先に叩かせ、民意を戦争に導いたルーズベルト大統領はかなり悪い。
日本から責任者1名を出すとすれば・・・裕仁さんだろうが、裕仁さんは敗戦時の日本にとっては神様だから、進駐の都合上、神様を殺すことはできないので、人間である東條さん以下に代わってもらっただけではないのかな(戦勝国アメリカの民意としては裕仁さんの死刑支持がアンケート結果として残っている)。
総理が裕仁さんを拝んで、中韓は怒らないのか。どうしてだろう?
戦犯分祀。野中官房長官(当時)の見解だが、誰が本当の戦犯なのか?東京裁判の被告が戦犯・有罪で確定。また、それ以外の戦犯はいない、と。戦勝国の裁判に客観性は認められない。戦犯は誰、その軽重。それらの判断は付いていないと思う。
論点4 憲法の政教分離規定
判例がいうのは、内閣総理大臣たるものが公式の立場で神社を参拝するとすれば、政教分離の憲法規定に触れるというものだろう。知事が公費で神社を祭れば違憲というあたりと同じ筋になる。
参拝先が、どういう神社、どういうお寺だろうと同じである。
これはこれで良い。
がしかし、今回の小泉さんの参拝は、今回の参拝の仕方及び論点1からして、違憲とは言えないと思う。
今まで、どうして公式参拝だの私的な参拝だのと分けるのかと思っていた。そして、それを分けることは出来ないと思った。しかし、今日は小泉さんを見て、なあんだ、俺が行くのと同じじゃないか、何が悪い!が結論として残った。(小泉さんがワットパクナムへ行ってタンブンしたら悪いのかな。)
違うとすれば、バッジを付けて行ったこと。これは外したほうが良いかな。バッジがあれば衆議院議員としての公式な立場じゃないか。いや、これが彼の「日常的」なユニフォーム。一番の平服かな。バッジ外して羽織袴より普通の格好かな。
警護の連中がいたこと。これは小泉さんの意思じゃないだろう。警護する人間の生業だから。
論点5 アジア各国と戦争被害
中韓政府の反応。彼らの政府が国民の不満をスリかえる手段。
侵略の被害は理解する。可哀想な人たちがたくさんいる。
彼らは本当に日本の戦争責任を怒るのだろうか。
戦争は両方悪い。
日本人も多くがアメリカの戦争被害に遭っている。
日本人はアメリカを恨んでいるか。大変な数の爆弾を落とされ、一般市民を無差別に焼き殺され(国際法規違反)、原爆を投下(実験的意味合いも濃い。有色人種の日本人はモルモット代り)されて、日本人は心底爆弾を落としたアメリカに怒りを覚えているか。
どうして韓国が怒り、台湾は怒らない?どちらも日本の植民地で歴史的経緯は同じではないか。韓国の国民を怒らせているのは日本以外の何なのか?
絶対に戦争には賛成しない。
しかし、結果として「大東亜共栄圏」構想のお陰ではないか?欧米の占領からアジア各国が独立できたのは。
論点6 政策と外圧
政策的配慮ということを言う人がいる。小泉さんが靖国へ行けば、中韓が怒るのはわかっているのだから行かなきゃ良いだろうという意見。
姑息だな。怒って見せているのは中韓の政府利権が絡むこと。台湾を見ればわかる。
それにしても、小泉さんはどうしてそんなに靖国が好きなのかな。
日本が近代国会に向かって歩み始めた明治以来の思想的ルーツらしいが。
維新、改革がお好みなのかな。
小泉さんの個人的な好みはこの際関係ない。
靖国嫌いの国々は、日本が鎖国だったほうが良かったのかな。鎖国を破ったからこそ、出稼ぎにも来れるというものだ。
ああ、小泉チルドレンの皆さん。
せめて島田のブログ程度の論陣(?)を張っていただきたかった。
最後に。
ここでは、小泉さんが靖国へ行くことを支持しているわけではない。違憲違法はなかろう、悪くはなかろうと言っている。どこへ行こうがこの形なら個人の自由だと言っている。
(未筆につき追加訂正の予定)
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category : わだい
Posted by yshimada at 2005.10.18 (Tuesday) 11:44 AM
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☆ トラックバック ☆
こんにちは ちょっとお邪魔します。
この問題 凄く関心がありますがここまで整理して考えた事は無かったですね。
小泉さんが沖縄や日本のあちこちにある戦没者慰霊施設、原爆慰霊碑などに
行くのは全く問題無いと思います。やっぱりA級戦犯に対する考え方が日本人と
近隣国で違うのでしょうね。
このままだと何年後、何十年後も靖国参拝を巡って揉めそうです。
いくら自分が正論を言っていると思っても世間では通用しない事が有ります。
分祀が良いのか他にもっと良い方法が有るか、何かしないとダメなような
気がします。
Posted by うえの : October 18, 2005 02:55 PM
うえのさん、すみません。
アップしたあと、追加や加筆を続けています。同時に書いていたようで。
もしかすると、これをメモに全面書き換えするかもしれません。
Posted by yshimada : October 18, 2005 03:59 PM
中国の新聞で小泉首相は首相になる前、一度も靖国を参拝したことがないと書いてあった。中国の人はみんなそれを見て国の参拝だと言います。中国の常識らしいですが本当ですか?
Posted by 中国の常識? : March 17, 2006 12:25 PM
>中国の常識?さんへ
> 首相は初当選以来ほぼ毎年、終戦記念日に靖国神社に参拝してきた。自民党総裁選
>以来の「参拝公約」は首相の自然な思いの表れだった。
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/yasukuni/news/20010817-186.html
Posted by foo : July 26, 2006 04:52 AM